『IDLE TALK』




「あら、隊長。どしたんですか?」

「それはこっちの台詞だ、松本。書類を出しに行くのに何時間かかってんだ。」

「何時間って大袈裟な。せいぜい一時間位でしょう?」

「徒歩五分の所に行くのに一時間かかるのか、お前は。」

「かかるんですよ〜。不思議な事に。」

「霜天に坐…──」

「ちょっ…!ちょっとストップ!!
もぅ〜ホントに冗談通じないんだから、隊長ってば。そんな堅物じゃ、将来おヨメさんが来てくれなくても知りませんよぉ。」

「……そんな事解んねェだろ。」

「…………あら。あらあらあら、意外。心に決めた人でも??」

「近寄んな。───そんなの……居ねェよ。」

「あーアヤシイ〜。」

「うるせェな。さっさと仕事しろよ。」

「なぁんだ!てっきり隊長は失恋した副官を差し置いて、独りで幸せになっちゃうのかと思いましたよ。」

「何だそりゃ。
俺の幸せは、お前が………」

「え…?あたし??」

「───お前が今、速やかに立ち上がって仕事に戻る事なんだよ。いい加減動け。」

「そんな事だろうと思いました。所で、可愛い部下の失恋はスルーですか?」

「っオイ!羽織を引っ張んな!………俺に何を期待してんだよ。」

「別に。何も。」

「聞いて欲しいのか?」

「別にィ。」

「………………。」

「あれ?隊長??」

「………今日の仕事が規定通り終わったら飯でも行くか。」

「えっ…………。」

「………何だ?」

「あ、ちょっと驚いて。」

「何がだ。」

「隊長から仕事後にお誘いが来るとは思わなかったから。初めてじゃないですか?」

「馬鹿野郎。何で勤務時間中にお前のプライベートな話を聞かなきゃなんねェんだ。冗談じゃない。これ以上仕事が遅れてたまるか。」

「そ…うですよね。そう!そうですよね!やったぁ!隊長が言い出したんだもの、隊長のオゴリですよね〜!!」

「───いつもお前が言い出して結局、俺が払うんじゃねェか。」

「……うふふふ。」

「何だ?気持ち悪ィ。」

「ありがとうございます、隊長。その気持ちが嬉しいです。ホントに。」

「ホントに気持ち悪ィな。」

「元気出そうですよ。」

「そりゃよかったな。

 ……つーか、何さりげなく執務室と反対方向に歩いて行くんだ、てめェは!!またサボる気か!!」

「いやぁ〜ん!バレました?」



***********




「見ました?恋次さん。」

「あぁ。」

「タイミング良いというか悪いというか。」

「どう見ても悪いだろ。まぁ、隊長、副隊長が険悪な感じで居る事よりゃマシだけどな。」

「はぁ〜〜〜〜」

「何だ、檜佐木?」

「乱菊さぁん…」

「あぁ、そういう事か。今日飲みに誘うのは無理だな。」

「だって日番谷隊長、子供じゃないですか。」



「諦めろ。勝ち目はねぇ。あれは完全に薹の立った夫婦だ。」





終。
(20090609)






『あとがき』

そんなもの必要ない気がしますが…orz
イチャイチャしてればいいよ。無自覚に。
そんで成長した隊長に焦ればいいよ、乱菊が。

とにかくFANの方、申し訳ない!!